碁盤 将棋盤の目盛には漆を使用します。将棋の駒にも使用します。

 

漆は湿式乾燥

漆の乾燥は、漆液の,ラッカーゼ酵素が空気中の水分から酸素を取り込み、ウルシオールを酸化重合させて硬化するものです。 したがって、適当な湿度と、酸化重合するための温度が必要となります。

漆が硬化するためには、温度が24℃~28℃で、湿度が70%~85%時が適していると言われています。 この条件から外れた環境では、乾き難くなったり、塗り肌が悪かったり等の支障が出てきます。

漆が乾くのは自然な化学反応です。 したがって絵の具やラッカーが乾く原理とは物理的に違い、硬化するまでには時間がかかります。 目安としては、指触乾燥までに数時間~10時間で、お椀の様に熱い食材が入る器の場合は、少なくとも1ヶ月位は自然に置いた方が良いでしょう。

 

漆は漆の樹液を塗料として使っているので、環境にも人体にもやさしい自然塗料です。

これからの環境に対応した塗料としても注目されています。

 

日本列島における漆の利用は縄文時代からとされ、土器の接着・装飾に使われているほか、木製品に漆を塗ったものや、クシなど装身具に塗ったものも出土している。漆製品は縄文早期から出土し、縄文時代を通じて出土事例が見られる。2000年に北海道函館市で実施された垣ノ島B遺跡の調査で、出土した漆塗りの副葬品が約9000年前に作られたものであったことが明らかになった。これが現存する最古の漆塗り製品である

 

漆の塗膜は科学塗料には出せない独特の優雅さがあります。

奥深い艶や手触り感の良さは一度触れた人にはもう体験済みですね。

また、ほかの塗料とは違い、使えば使うほどに光沢が出てくるのも魅力です。

化学的に見ると、漆は一旦固まると酸、アルカリ、アルコールなどの薬品や高熱にも耐える特性を持っています。また、耐水性、防錆性もあるのでさまざまな形で工芸品や工業製品への利用もはかられています。

 

漆は極めて大きな接着力を持っているので金箔を貼る時に使用したり、金銀糸の製造にも使用されています。カルチャーで人気の陶器の金継ぎにも使用されているのは有名ですね。

 

漆はほかの塗料とは違って、何回も塗り重ねができ、さらに塗った塗面を研ぎだすこともできます。

ですから、いろいろな変わり塗ができるので漆工芸の表現力は無限と言ってもいい位です。

 

漆で塗ったものは、修理したり、再生することができます。二代、三代と大切な品物を使うこともできますし、また、新しいデザインに作り変えて楽しむこともできます。

漆には使えば使うほど愛着が深まる不思議な力があるようです。

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