【将棋駒の裏 成駒とは?】裏の文字・読み方・動き一覧・なぜ裏赤?
将棋をこれから本格的に始めたい方や、実際の将棋盤を使って対戦してみたいと考えている方にとって、「成駒(なりごま)」の理解は避けて通れません。将棋は、ただ駒を動かすだけのゲームではなく、成るか・成らないかの判断によって局面が大きく変化する、非常に奥深い競技です。
特に初心者の方が戸惑いやすいのが、「駒を裏返したらどう変わるのか」「裏の赤い文字は何を意味しているのか」という点です。ここをしっかり理解できると、将棋の流れが一気につかめるようになり、実戦でも自信を持って指せるようになります。
この記事では、将棋駒の成駒の意味や役割、裏の文字の読み方、動きの違い、そしてなぜ裏が赤いのかまでを、できるだけ分かりやすく丁寧に解説していきます。
将棋駒の成駒とは?裏赤なのはなぜ?
成駒とは、自分の駒が相手陣地(敵陣)に入り、一定の条件を満たしたときに裏返して使うことができる駒のことです。成ることで、多くの駒は動きが強化され、攻めにも守りにも大きな影響を与えます。
成駒があることで、将棋には次のような魅力が生まれます。
・ 序盤・中盤・終盤で駒の価値が変化する
・ 弱い駒でも成ることで主力級の働きができる
・ 「今成るべきか、あえて成らないか」という判断が戦略になる
もし成駒のルールがなければ、将棋は単調なゲームになってしまいます。成駒こそが、将棋をここまで戦略的で面白いものにしている最大の要素と言えるでしょう。
将棋駒の裏が赤い理由
将棋駒の裏を見ると、多くの駒に赤い文字が書かれています。これは見た目の美しさだけでなく、実用的・歴史的な理由があります。
・ 盤上で成駒だと一目で分かるようにするため
・ 駒が「格上げ」されたことを視覚的に示すため
・ 伝統的な将棋駒の意匠として定着してきたため
実際の対局では、終盤になるほど赤い文字の成駒が盤上に増えていきます。その光景は、将棋の緊張感やクライマックスを強く演出してくれます。
※子供向けにわかりやすくしているのが裏赤、高級品では黒字が一般的と言われています。
将棋駒の裏の文字・読み方・動き一覧
ここからは、各駒が成ったときにどう変わるのかを、ひとつずつ確認していきましょう。
※裏の文字のくずし方は、書体によって異なります
王将(おうしょう)|裏は無地
王将は将棋の中心となる駒で、成ることはありません。
裏面は無地のままで、最初から最後まで同じ役割を担います。
・ 前後左右斜め、すべて1マス動ける
・ 取られたら負けになる最重要駒
成駒を理解するうえで、「成らない駒がある」という点を最初に押さえておくことはとても大切です。
金将(きんしょう)|裏は無地
金将も成らない駒のひとつです。
前後左右と斜め前に動ける、非常に安定感のある駒です。
・ 多くの成駒が金将と同じ動きになる
・ 攻めにも守りにも使いやすい
金将の動きを覚えることは、成駒全体を理解する近道になります。
銀将(ぎんしょう)→ 成銀(なりぎん)
銀将は成ると「成銀」と呼ばれ、金将と同じ動きになります。
・ 成る前:斜めと前に進める攻撃的な駒
・ 成った後:守備力も高い万能型
中盤から終盤にかけて、成銀は非常に頼もしい存在になります。
飛車(ひしゃ)→ 龍(りゅう)・龍王(りゅうおう)
飛車が成ると「龍」または「龍王」と呼ばれます。
・ 縦横無尽に動ける飛車の動き
・ さらに斜め1マスの動きが追加
攻撃力・制圧力ともに最高クラスで、将棋の花形とも言える成駒です。
角行(かくぎょう)→ 馬(うま・りゅうま)・龍馬(りゅうま)
角行は成ると「馬」または「龍馬」と呼ばれます。
・ 斜めの長距離移動が可能
・ 前後左右1マスの動きが加わる
遠距離と近距離の両方に対応でき、非常にバランスの良い成駒です。
桂馬(けいま)→ 成桂(なりけい)
桂馬は成ると「成桂」になります。
・ 成る前は独特なジャンプ移動のみ
・ 成ると金将と同じ動きになる
扱いが難しい桂馬も、成ることで一気に使いやすくなります。
香車(きょうしゃ)→ 成香(なりきょう)
香車は成ると「成香」になります。
・ 成る前は前にしか進めない
・ 成ることで金将と同じ動きになる
端攻めで活躍した香車が、成香として再び盤上で力を発揮します。
歩兵(ふひょう)→ と金(ときん)
歩兵は成ると「と金」になります。
・ 将棋で最も数が多い駒
・ 成ると金将と同じ動きになる
弱い歩が強力な戦力へ変わる点こそ、将棋の面白さを象徴しています。
まとめ
将棋駒の成駒を理解することは、将棋を本当に楽しむための第一歩です。
裏の文字や読み方、動きの違いを知ることで、盤上で何が起きているのかが自然と見えるようになります。
・ 成駒は将棋の戦略性を大きく広げる存在
・ 裏赤の文字は視認性と伝統を兼ね備えた工夫
・ 駒ごとの成りを覚えることで実戦が楽しくなる
将棋駒について詳しくなればなるほど、実際の将棋盤で指したときの理解度と楽しさは確実に高まります。
ぜひ成駒の知識を身につけて、盤を挟んだ真剣勝負の世界に一歩踏み出してみてください。







































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