将棋駒(駒材・木取り・木目・種類)について
将棋駒についての知識
産地は山形県天童市が約90%の生産量を持つ。
高級駒材
- 本つげ・・・本つげは薩摩つげと島つげの2種類に分かれる。
- シャムつげ・・・ビルマ、ベトナムなどの東南アジア産(一般に”つげ”とのみ表示されているものはこのことです)、近年シャムつげは材料が極度に不足して品薄です。
- 薩摩つげ・・・九州鹿児島が産地。木目(もくめ)が島つげより多少荒いが重みがある。
- 島つげ・・・伊豆七島の御蔵島が本場で、糸柾目でとれるのが多く薩摩つげに比べると黄色が強く、稀少性があり高価な素材とされています。
普及駒材
椿・槇・イタヤ(楓)・プラスティックなど
駒の木取り
駒の木目
駒の工程別種類
- 盛り揚、彫り埋、深彫り、彫り、書き、印刷
駒の技術面から見るよしあし
- 形が整い揃っている。
- 磨きが良く木肌が荒れていない。
- うるしが上手に使われている。
- 彫り駒は彫りの技術がすぐれている。
- 木肌に艶をもち、ネットリした滑らかさを持ち光沢がある。
漆技術の困難さ
盛り揚・彫り埋は漆を厚く使用する故、1組の駒が素材から駒としての生命に生まれ変わるのに、3ヶ月~6ヶ月の長い時間を必要とします。
漆の乾燥にその理由があり、通常の彫り駒のようなわけにはいかず、価格も自然と高価になり、また素材が根杢や稲妻杢、虎斑になるとさらに高価となる所以です。