将棋駒(彫りの種類・書体・書体例・手入れ・保管方法)について
駒の彫りの種類
- 黒彫、並彫、中彫、上彫、錦旗
一般には、駒の材質が同じならば彫画数が多く手のこんだ駒が上等。分かり易い代表では成歩、飛車、桂馬などがある。
駒の書体
高級な駒、主として上彫、特上彫、成揚駒には数多くの書体が用意されている。伝統ある書体を名ある彫師が腕を競って世に送り出す。
ここに芸術的な価値が存在する。最も歴史が古く、また人気がある書体は、水無瀬(みなせ)であり、次いで錦旗(きんき)と言われている。
将棋ファン、マニアは駒に凝ると一般によく言われる。
御蔵島(みくら)とか、虎杢(とらもく)無剣書、清安書等を言葉に出す人は相当のマニアと思って間違いがない。
書体例(一部)
- 水無瀬、菱湖、源兵衛清安、金龍、清安、棋州、峯、長録、鷲堂、清定
駒の手入れ
柔らかな布で乾拭きするのがよいでしょう。対局時につく人の手油や紫外線などで、徐々に材質が焼けていくのが最良です。
また汚れのひどい時やつやを強く出したい時、植物油を多量につけすぎず布にひたして、1駒1駒ていねいに磨き、後できれいに拭き取ったらいいでしょう。
また、彫埋・盛揚の駒は特に植物油をつけ過ぎない様に願います。(できれば油をさけた方がよいでしょう。)その他の付属品は、乾拭きで結構です。
保管方法
直射日光、温度差のひどい・風通しのよい場所はさけてください。