碁盤・将棋盤の等級・サイズ表示の見方・良し悪し(選び方)
盤の木取り
盤のクルイ
盤の等級区分
盤の等級に極上・特上・上のランクを設けております。
特上 | 材質としては最高の条件を備えております。 |
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上(松) | ほぼ欠点のない美麗品です。 |
中(竹) | 多少シミ、フシなどの難があります。 |
※その他、並(梅)のランクの品があり、難点がどこかにあります。
(乱木、埋木、生きブシ、腐りなどが目立ちます。)
盤の線引き(羅線)
盤の羅線引きには、印刷、手書き(筆書き)、ヘラ盛り、刃盛りがあり、当社では4寸以上は本ウルシによる刃盛りです。3寸以下はカシューヘラ書きによる引き方をとっています。
盤の各部分名称
碁盤・将棋盤のサイズについて
碁盤のサイズ
大きさは縦1尺5寸(約45.5cm)×横1尺4寸(約42.5cm)を本寸サイズと言います。
厚み表示は、寸または号で表示し、例えば5寸=50号で厚みは約14.5cmです。
また碁盤の足のサイズは、約4寸(約11.5cm)前後を基準で各メーカーによって多少異なります。
将棋盤のサイズ
大きさは縦1尺2寸(約36cm)×横1尺1寸(約33cm)を本寸サイズと言います。
将棋盤の足のサイズは、約3.5寸(約10.6cm)前後を基準とします。
碁盤・将棋盤のサイズ表示の見方
1寸=10号=3.03cm
1分= 1号=0.3cm
碁盤・将棋盤の良し悪し(選び方)について
柾目 | ・天面、木口、木端が揃って柾目が最上。 ・次いで木口、天面が柾目の盤が良い。 |
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板目 | ・木裏盤 ・木表盤 |
木目 | ・細かな木目は太木に多く、300~400年経過しているものが多い。また細く揃った木目は最良とされている。 ・節が無いもの、少ないものが良い。 |
色合い | ・材質の生地に近く、油味・艶のあるものが良い。 |
重さ | ・乾燥している材は軽い。狂いが少ない。割れない。 |
打ち味 | ・音が高く、冴えた音質、弾力性があるものが良い。 |
材質 | ・本榧(最高級)、ヒバ・檜・イチョウ(高級)、新榧・桂(中級)、合成盤(普及品) |
※桂盤は桂の木に太いものが少なくほとんど板目取りである。
絶対に狂わない割れない盤はあるか?
よく、愛好家の中で、絶対狂わない碁盤をほしいとか、絶対この盤は狂いませんと偽ってい販売している店もありますが、少し考えていただければ狂いの差こそあれ、そのような盤はこの世に一面もないと言えるでしょう。
木は生きもので、定期乾燥を終え、盤として魂が入った姿になった時も、常に息をして徐々に枯れ、数千年後には石か土に変化していくのです。そのため、その道中で絶対に狂いが生じます。その狂い、ワレを少しでもなくす意味で定期乾燥をさせます。
また、狂い・歪の中で原木から素材に姿を変えた時も、今まで円形だった木目の形状が、切られることによって真っ直ぐになろうとしう働きをします。その時に天面部分が盛り上がったり、ねじれたりするわけです。
そこで、一つオススメしたいことがあります。盤の購入後、大きく狂わなければ、4~5年後くらいに再度盤面修正に出されると良いと思われます。
そうしますと木の働きが新しい時より枯れて碁盤としての正常な姿になっているので、修正後は大きな狂いがほとんど出なくなります。