囲碁の歴史・碁盤の素材について
囲碁の歴史について
色々な説がありますが、起源は紀元前2000年、あるいは3000年とも言われています。論語に碁のことが書かれてあります。
日本へ碁が入ってきたのは、6世紀前後と言われ宮中を中心に、王侯貴族、女官、及び僧侶の間で流行したと言われています
江戸時代に入って、将軍家の保護もありましたが、碁は幾多の変遷を経て今日の隆盛を迎えています。
現在では、広く一般大衆に親しまれ、伝統に支えられています。碁は、知性、教養、判断力、記憶力、社会や人生に処する道を教え、心のふれ合い、豊かな交際のためにも、海外や各学校でも盛んになり、健全な趣味として、老年の頭脳を若く保つ上にも、あるいは人々の知能を磨く上にも価値高く、家庭や職場を通じ、人生に潤いを与えるものと言えます。
碁盤の素材について
囲碁・将棋用具には以下のような材を使っています。
囲碁 | 盤材 | 碁石材 | 碁器(碁笥)材 |
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本榧 ヒバ(草槇) ヒノキ(檜) イチョウ(公孫樹) 新榧(スプルース) 桂 合成圧縮材 |
日向産蛤石(白石) メキシコ産蛤石(白石) 那智黒石(黒石) プラスティック石(黒・白石) 硬質ガラス石(黒・白石) |
栗 紫檀(したん) 欅(けやき) 黒壇 桜 本桑 花林 中国桑 プラスティック 特殊材 |
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碁器箱材 | 盤覆材 | ||
桐 もみ |
桐 布 |
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将棋 | 盤材 | 駒材 | 駒台材 |
囲碁盤材と同じ | 本ツゲ シャムつげ 椿 イタヤ(カエデ) |
本榧 本桑 新榧(スプルース) 桂 |
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駒箱材 | 駒台箱 | 盤覆材 | |
桐 榧 桑 黒柿 黒檀 |
桐 | 桐 布 |
本榧素材について
本榧盤は、すばらしい弾力性、木目、色合いを有し特に香りは他の盤材にない気品ある香りをはなっています。打った感触、音色にすぐれ目の疲れを和らげ、年月がたつにつれ黄金色のツヤが出てきます。このように盤材としては王様であり、碁マニアなら最後に手にしたいのは、本榧だと言われています。
本桂素材について
北海道・東北地方中心に分布し、明治以後盤材として取り入れられ、一般的に広く親しまれて普及しています。しかし、近年良質の素材不足、大木の不足と重なって良い作品が少なくなり、今後稀少性が高まる一方です。
スプルース(新榧)材について
北アメリカ・カナダに分布し木目の非常に奇麗な素材です。すでに盤材として誕生より約50年になります。これからも、木目の細かいきれいな素材は愛好家に親しまれてることでしょう。新榧碁盤、将棋盤として呼ばれているのが、このスプルース材です。